「新NISA、始めた方がいいのは分かっている。でも、証券会社ってどこも同じに見えて、結局どこで選べばいいのか分からない」
そう感じたことはありませんか。証券会社のサイトを見比べても、専門用語が並んでいるだけで、何が自分にとっての違いなのか掴みにくいものです。
この記事では、DMM株と松井証券という2つの証券会社を、実際に確認できる事実だけをもとに比較します。どちらが優れているという結論を出すためではなく、「自分はどちらの特徴が合っているか」を判断できる材料を整理することが目的です。
「そもそも新NISAって始めるべき?」と迷っている方へ
証券会社を選ぶ前に、新NISAを始めるかどうか自体で迷っている場合は、まずこちらの記事を読んでみてください。
DMM株と松井証券、大きな違いは「投資信託を扱っているかどうか」
結論を先に整理すると、DMM株と松井証券の最も大きな違いは、投資信託を取り扱っているかどうかです。
DMM株は、国内株式・米国株式は取り扱っていますが、投資信託の取り扱いはありません(個別株を少額から積み立てる「つみたてかぶ」というサービスはあります)。一方、松井証券は、国内株式・米国株式に加えて投資信託も取り扱っており、NISA口座向けの投資信託ランキングも公開されています。
新NISAの「つみたて投資枠」は、多くの人がインデックスファンドなどの投資信託を使って積み立てる枠です。この枠を投資信託で使いたい場合、DMM株では対応できないという点は、最初に押さえておく必要があります。
反対に、「個別の日本株・米国株を売買したい」というニーズが中心であれば、この違いはそれほど大きな意味を持ちません。
この違いは、単なるスペックの差ではなく、「自分が新NISAで何を買いたいか」によって、どちらが選択肢に入るかが変わってくる、という実際的な意味を持ちます。投資信託を使った積立を軸にするのか、個別株の売買を軸にするのかを先に考えておくと、この記事の比較結果も読みやすくなります。
比較表で見る、DMM株と松井証券の違い
まず、確認できた事実を表で整理します。
| 比較項目 | DMM株 | 松井証券 |
|---|---|---|
| 新NISA対応 | 対応あり | 対応あり(つみたて投資枠・成長投資枠) |
| 国内株式 | 取扱あり | 取扱あり |
| 米国株式 | 取扱あり | 取扱あり |
| 投資信託 | 取扱なし(つみたてかぶで個別株の積立は可能) | 取扱あり |
| NISA口座の売買手数料 | 国内株式・米国株式とも無料 | 国内株式・投資信託とも無料 |
| 通常口座の売買手数料 | 約定代金に応じた段階制(5万円以下55円〜300万円超880円) | 1日の約定代金合計50万円以下なら無料の定額制 |
| 積立の最低金額 | 記載を確認できず(つみたてかぶの最低金額は今回未確認) | 100円から |
| 初心者向け機能 | 「かんたんモード」・サポート体制 | スマホアプリ・ロボアドバイザーによる提案機能 |
| 口座開設 | 最短即日(本人確認書類提出→申込→審査) | 記載を今回確認していません |
※この表は2026-08-08時点で各社公式サイトから確認できた内容にもとづいています。手数料・取扱商品・サービス内容は変更される可能性があるため、実際に申し込む前に必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。
投資信託を使った積立を中心に考えている場合、月3万円の積立で足りるのかを整理した記事もあわせて確認しておくと、証券会社選びと積立額の両方を同時に検討しやすくなります。
比較項目ごとの違いを詳しく見る
新NISAへの対応
どちらも新NISA口座を開設できます。松井証券は「つみたて投資枠/成長投資枠」の両方に対応していることが公式サイトに明記されています。DMM株もNISA口座自体は開設できますが、つみたて投資枠・成長投資枠それぞれへの対応を区別した記載は、今回確認した範囲では見つかりませんでした(投資信託を扱っていないため、つみたて投資枠を投資信託で使うことはできません)。
取扱商品の違い
DMM株は国内株式・米国株式・国内ETF/ETN・REIT・IPOなど、個別商品の売買に強みがあります。松井証券はこれに加えて投資信託を取り扱っており、インデックスファンドを使った積立投資を新NISA口座内で行いたい場合は松井証券が対象になります。
手数料の違い
NISA口座に限れば、どちらも主要な取引手数料は無料です。差が出るのは、NISA口座を使わない場合や、NISA口座の非課税枠を使い切った後に一般口座・特定口座で取引する場合です。DMM株は取引の都度、約定代金に応じた手数料がかかります。松井証券は1日の約定代金合計が50万円以下であれば手数料がかかりません。少額の取引を1日に何度もする場合は、この違いが影響する可能性があります。
手数料を比較するときに注意したいこと
手数料は「NISA口座か、それ以外の口座か」によっても意味合いが変わります。NISA口座内の取引だけを考えるなら、DMM株・松井証券とも主要な手数料は無料であるため、この記事の比較表だけを見て差を感じにくいかもしれません。差が出やすいのは、非課税枠を使い切った後に一般口座・特定口座で取引する場合や、投資信託以外の商品を頻繁に売買する場合です。「自分は実際にどのような取引の仕方をするか」を具体的にイメージしたうえで手数料体系を比較することをおすすめします。また、手数料体系は変更されることがあるため、比較表の数字を鵜呑みにせず、申し込み直前に公式サイトで確認することも大切です。
初心者向けの使いやすさ
DMM株は「かんたんモード」という、操作を簡略化した画面を用意しています。松井証券はスマートフォンアプリとロボアドバイザーによる提案機能を前面に出しています。どちらも初心者を意識した設計をしていますが、アプローチの方向性が異なるため、実際の画面を見て自分が使いやすいと感じる方を選ぶことをおすすめします。
新NISAで何を買いたいかによって、選ぶべき証券会社の傾向は変わる
ここまでの違いを踏まえると、「どちらが優れているか」ではなく、「自分は新NISAで何を買いたいか」から考えたほうが、証券会社選びで迷いにくくなります。
国内株式・米国株式を中心に売買したい場合
新NISAの成長投資枠を使って個別の国内株・米国株を売買することが中心であれば、DMM株・松井証券のどちらでも対応できます。この場合は、投資信託を扱っているかどうかという違いはそれほど影響せず、手数料体系や操作画面の使いやすさなど、日々の取引に関わる部分で比較したほうが判断しやすくなります。
投資信託を使った積立を中心にしたい場合
新NISAのつみたて投資枠を使って、インデックスファンドなどの投資信託を積み立てていきたい場合は、投資信託を取り扱っている松井証券が対象になります。DMM株には投資信託の取り扱いがないため、この使い方をしたい場合はDMM株では実現できません。
DMM株が選択肢になりやすいケース
以下のような場合、DMM株は検討しやすい選択肢です。
- 新NISAの成長投資枠を使って、個別の国内株・米国株を売買したい
- 投資信託でのつみたてよりも、個別株を少額から積み立てる「つみたてかぶ」に関心がある
- シンプルな操作画面で株式売買を始めたい
DMM株のメリット
上記のようなニーズに対して、DMM株は「かんたんモード」による分かりやすい操作画面と、NISA口座での国内株式・米国株式の手数料無料という組み合わせを提供しています。個別株の売買を中心に考えていて、操作の分かりやすさを重視する人には検討しやすい選択肢です。
DMM株を選ぶ前に確認しておきたい注意点
DMM株には投資信託の取り扱いがないため、新NISAのつみたて投資枠を投資信託で使いたい場合はDMM株では対応できません(個別株を積み立てる「つみたてかぶ」で代替できるかは目的によって異なります)。また、通常口座(NISA枠を使わない取引)では約定代金に応じた段階制の手数料がかかるため、NISA枠を使い切った後の取引頻度が高くなりそうな場合は、この手数料体系が自分に合っているかを確認しておくとよいでしょう。
DMM株の詳細を確認する
DMM株が向いていそうだと感じた方は、公式サイトで最新のNISA対応状況・手数料・キャンペーン内容を確認してみてください。
松井証券が選択肢になりやすいケース
以下のような場合、松井証券は検討しやすい選択肢です。
- 新NISAのつみたて投資枠で、投資信託を使った積立を中心に考えている
- 100円という少額から積立を始めたい
- スマホアプリやロボアドバイザーのような、サポート機能を活用したい
松井証券のメリット
上記のようなニーズに対して、松井証券は投資信託を含めたNISA口座の手数料無料と、100円からの少額積立に対応している点が特徴です。スマホアプリやロボアドバイザーによる提案機能もあり、投資信託を使った積立を、サポートを受けながら始めたい人には検討しやすい選択肢です。
松井証券を選ぶ前に確認しておきたい注意点
松井証券は投資信託・国内株式・米国株式と幅広く取り扱っている分、DMM株の「かんたんモード」のようなシンプルさを重視する人にとっては、選ぶ商品の種類が多く感じられる可能性があります。また、通常口座の手数料は「1日の約定代金合計50万円以下なら無料」という定額制のため、1日の取引金額が50万円を超えるような使い方をする場合は、DMM株の段階制と比較して自分に合っているかを確認しておくとよいでしょう。
松井証券の詳細を確認する
松井証券が向いていそうだと感じた方は、公式サイトで最新のNISA対応状況・取扱商品・キャンペーン内容を確認してみてください。
証券会社を選ぶときに、初心者が確認しておきたいこと
証券会社を比較するとき、つい手数料の安さだけに注目しがちですが、それだけで選ぶと後から「思っていた使い方ができない」ということが起こりえます。申し込みの前に、以下を確認しておくことをおすすめします。
自分が新NISAのどちらの枠を、何で使いたいかを先に決めておくことです。つみたて投資枠を投資信託で使いたいのか、成長投資枠で個別株を売買したいのかによって、選ぶべき証券会社は変わります。積立をいつまで続けるかという長期的な視点も、積立の終わりの決め方を整理した記事で確認しておくと、口座開設後の見通しが立てやすくなります。
口座開設前に公式サイトで確認しておきたい項目
証券会社の情報は変更されることがあるため、口座開設の直前には、以下のような項目を各社の公式サイトで確認しておくことをおすすめします。
- NISAのつみたて投資枠・成長投資枠それぞれへの対応状況
- 現時点での取扱商品(投資信託の本数や対象銘柄を含む)
- NISA口座・通常口座それぞれの最新の手数料体系
- 口座開設に必要な書類と、開設までにかかる期間
- 実施中のキャンペーンとその適用条件
また、この記事で紹介した内容は2026年8月時点の情報です。証券会社の商品ラインナップ・手数料体系・キャンペーンは変更されることがあるため、口座開設の直前には必ず各社の公式サイトで最新の情報を確認してください。
なお、この記事はDMM株・松井証券どちらか一方を強く推奨するものではありません。どちらも新NISA口座を開設でき、それぞれ異なる強みを持つ証券会社です。
「投資信託を中心に積み立てたいのか」「個別株を売買したいのか」——自分の使い方が見えてくると、証券会社選びで迷う時間はぐっと短くなります。まずは自分がどちらの枠を、何で使いたいかを考えるところから始めてみてください。
参考情報
本記事は情報提供を目的としており、特定の投資商品・証券会社への勧誘を目的とするものではありません。投資には元本割れのリスクがあり、市場環境によっては投資元本を下回ることがあります。また、NISA等の制度内容は、法改正等により変更される可能性があります。最新の制度内容や各種手続きについては、金融庁や各証券会社の公式サイトでご確認ください。


コメント